気を逸らす


敵にとって大きな目玉は威嚇になりますが、逆に小さい目玉は、鳥やカマキリなどの外敵にとっては、狙いの的となってしまいます。蝶も目を狙われたら一溜まりもありません。そのため違う場所に偽物の目をつけているものもあります。いかにも目であるかのように翅を動かし、気を引きつけようとします。

擬態
ウラナミシジミ

ウラキンシジミ
外敵から狙われても偽物の目玉模様であれば、翅の損傷だけで済みます


獲物をおびき寄せる

一般には外敵に襲われないように擬態していますが、カマキリなどはそれと同時に獲物を捕るとき、相手に気づかれないためでもあります。
中には、ハナカミキリのように花そっくりに擬態し、自分を花になりすまし、その美しい花で獲物をおびき寄せ、餌として捕らえるものまでいます。


強いものそっくりに真似る

たとえば、鳥類でも、ハチクマ(タカの一種)を除きハチを襲うものはいません。特にスズメバチは鳥類に限らず、哺乳動物をも震撼させます。ですから、カミキリやガなどの多くの昆虫の仲間が、蜂そっくりに擬態しているのです。
これらは形態だけでなく、腹をまげて蜂のように刺す行動もとるのです。
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