サマーコミュニティフェア生き物クイズ
 生き物クイズ

平成22年8月22日のサマーコミュニティフェアにおいて行なわれた、「生き物クイズ」に参加いただき、本当にありがとうございました。COP10(生物多様性集約会議)の開催が間近に迫り、身近な生き物について少しでも知っていただければと、昆虫について10問出題しました。回答は次のとおりです。

1問 アゲハチョウの幼虫に目は何個あるでしょう。
@2個   A6個    B12個
B12個
蝶の幼虫の頭部には片側6個の単眼が付いており、両側で12個あります。胸の部分にある、目に見える部分は眼状紋といい、鳥などの天敵を脅かすためや、実際の大事な目の部分を襲われないように攻撃部分をそらす役目をしているといわれている模様です。
2問 ついでにセミにはいくつの眼があるでしょう。
@2個   A3個   B  5個
B
セミ・カマキリなどの昆虫には、写真で見ていただければお分かりと思いますが2つの複眼の間に3個の単眼があります。(トンボなどでは単眼が2個のものもあります。)普通単眼では明暗を感知するといわれています。そのほか、昆虫には眼が退化しているもの、全く眼を持たないものなど多種多様です。
3問 ナナホシテントウムシは何を食べているのでしょう。
@草の葉   Aアブラムシ   Bアブラムシが出す蜜
A
ナナホシテントウムシやナミテントウムシはアブラムシを食べていますので、我々にとっては益虫となります。逆に、ニジュウヤホシテントウはナスなどの野菜の葉を食べるので害虫と言われています。そのほかうどん粉菌などを専門に食べるキイロテントムシなどもたくさん見られます。
4問 コオロギ・キリギリスはどこに耳がありますか。
@足   Aおなか    B目の横
@
前足の間接のところにあります。薄い幕になっており音の振動を拾いやすくなっています。バッタはまったく違う場所にあり、人間で言うとわき腹あたりにあります。
5問 次のうち、飛べない昆虫はどれでしょう。
@アメンボ    Aスズムシ    Bケラ
A
アメンボは水面ですいすい跳ねており、飛べないように見えますが、場所を移動するときには翅を使って飛ぶことが出来ます。ケラも体の割りに翅が小さいので飛べそうに見えませんが結構飛ぶのが上手です。スズムシは立派な翅がありますが飛ぶことが出来ません。

私たちも飛べるんだよ。
6問 次のうち、トンボの仲間でないのはどれでしょう。
@チョウトンボ    Aムカシトンボ    Bツノトンボ
B 
ツノトンボはトンボの仲間と違い、どちらかと言うとウスバカゲロウの仲間に近いのではないかと思います。このあたりでも湿地が残るようなところで見かけます。
7問 セミはどこで音を出してないているのでしょう。
@翅をこすりあわせて    Aお腹の膜を震わせて     B口を震わせて
Aセミの腹部には腹膜が付いておりそれを震わせて音を発します。、空洞になっている腹部が共鳴して大きな音で響きわたるのです。右の写真はクマゼミの雄です。
8問 次のうち、成虫で冬を越す蝶はどれでしょう。
@キチョウ   Aアゲハチョウ   Bモンシロチョウ
@
このホームページの蝶の寿命のサイトで説明していますが、天白で成虫で越冬する蝶は現在11種確認しています。
9問 ホタルは成長のどの段階で光るのでしょう。
@成虫だけ   A卵と成虫  B卵・幼虫・さなぎ・成虫全部光る
B
意外と思われるでしょうが卵・幼虫・さなぎ・成虫全部の段階で光るのです。
皆さんはホタルといえば成虫の時だけ光るとおもっている方も多いのではないでしょうか。それは逆で、日本に50種ほどのホタルがいますが幼虫までは全種で光りますが、成虫まで光るのはゲンジ、ヘイケ、ヒメ、クメジマトと僅かな種類しかいないのです。

10問 簡単にハエとハチを見分ける方法はどれでしょう。
@翅の枚数 A頭の形 B背中の模様
@
翅の枚数で確認すると簡単です。ハエは、後翅2枚が退化し、平均棍という棍棒状のものに代わっています。