天白の蝶

タテハチョウ科 ジャノメチョウ亜科
ヒメウラジャノメ(姫裏波蛇目)
雑木林や天白川などでよく見る蝶で、飛び方が特徴的でピョンピョンと跳躍するように 飛ぶのですぐに分かりますこの辺りでは年3〜4回ほどの発生で春から秋までほぼ切れ間なく見ることが出来ます。一般的に春型が小さくなるのですがこのチョウは春型のほうが大きくなります。幼虫はイネ科やカヤツリグサ科の植物を食べます。

ヒメウラジャノメ(春型)

ヒメウラジャノメ(夏型)
ジャノメチョウ
ジャノメチョウ科の仲間は日陰を好みますが、このジャノメチョウは日当たりのよい草地を低く飛びます。以前は荒池などで見られたのですが、最近ではほとんど見られなくなってしまいました。7月から8月にかけて発生するのですが雌のほうは相当遅くまで見られます。どの蝶も雌のほうが大きいのですが、この蝶は特に雌が際立って 大きくなります。

ジャノメチョウ♂

ジャノメチョウ♀
サトキマダラヒカゲ
日本固有種(日本にしか生息しない)ですが極普通に見られる蝶で、当地でも雑木林でよく見かけます。名前の通り里山を生息地としているのですが、似た種でヤマキマダラヒカゲという山地性の蝶がいます。以前はこれらキマダラヒカゲとして同種で扱われていましたが別種と分かり、2種に分離された蝶です。

サトキマダラヒカゲ♂

サトキマダラヒカゲ♀
ヒメジャノメ
上記のヒメウラジャノメと同じような環境に棲み、飛び方も同じようの跳躍するように飛びますが、1回り以上大きいのですぐに分かります。ジャノメチョウ科の幼虫はイネ科やカヤツリグサ科の植物を食べるものが多く、ヒメジャノメもこれらのいろいろななものを利用しています。

ヒメジャノメ
ヒメジャノメ
ヒカゲチョウ
日陰蝶いわれるよに薄暗い雑木林に棲息していますが、天白区では非常に少なくなかなか見かけることの少ない蝶です。林床の草などに止まっていることが多いですが、樹液にもよく来ます。
   
クロヒカゲチョウ
ヒカゲチョウと同じく暗い雑木林に棲みヒカゲチョウよりさらに黒い色をしているのであまり目立たないチョウです。こちらも止まっていることが多いですが人が近づくとすぐに飛んでいきます。 
   
クロコノマチョウ
この蝶は南方系の蝶で、10数年前まではなかなか見ることの出来なかったのですが最近では天白でも定着しており、越冬も確認しています。雑木林の薄暗い臨床でよく見かけます。

クロコノマチョウ(秋型)

クロコノマチョウ(夏型)裏面
ウスイロコノマチョウ
こちらも南西諸島などの南方系の蝶ですが、移動性が高く、時折本州の意外な地で観察されることがあります。地味で目立たない蝶ですが想像のつかないほど、移動を繰り返しているようです。
 

ウスイロコノマチョウ (夏型)

ウスイロコノマチョウ(裏面)
ウスイロコノマチョウ