天白の蝶


ウラギンシジミ(裏銀小灰)
成虫で越冬する蝶で、冬でも公園の常緑樹などで越冬中の姿を見ることがあります。裏面が銀白色に輝きとても美しい蝶で、この辺りでも緑の多いところであれば何処でも見ることが出来ます。シジミ蝶の仲間では体も大きく、飛び方も力強く感じます。雄と雌では色が全く違い、成虫の出現する季節によっても形に変化が見られます。幼虫はマメ科のクズやフジを食べます。

ウラギンシジミ♂(秋型)

ウラギンシジミ♀(秋型)

ウラギンシジミ ♂(夏型)
ウラギンシジミ♂(夏型)
ムラサキシジミ(紫小灰)
ムラサキシジミも同じく成虫で越冬する蝶で、荒池・天白公園・相生などの雑木林に広く分布していますが、樹木などに止まっていることが多く、翅を閉じていると目立ちにくい蝶です。幼虫はアラカシやアカガシの葉を食べます。

ムラサキシジミ♂

ムラサキシジミ♀
ムラサキツバメシジミ(紫燕小灰)
この蝶も数年前までは全く見る事のできなかった蝶で、北上を続けている蝶です。最近では相生やてんぱく公園で観察できるようになりました。幼虫はマテバシー若葉を食べて育ちます。
ウラゴマダラシジミ
以前から相生緑地には食樹のイボタノキがたくあんあるのでこの蝶が生息しているのではないかと探し続けていた蝶です。残念ながら私はまだ確認できていないのですが、荒池ふるさとクラブ阿部さんから、目撃したという情報を得ました。
ミズイロオナガシジミ(水色尾長小灰)
この蝶はゼフィルスと呼ばれる仲間で、初夏に成虫になり、早朝と夕刻に活動する蝶です。裏面は白地に黒筋の紋があり、それぞれの個体によって模様の変化が見られます。幼虫はコナラやクヌギの若葉を食べて育ちます。

ミズイロオナガシジミ♂

ミズイロオナガシジミ(裏面)
トラフシジミ(虎斑小灰)
以前は天白公園でよく見られたのですが、公園の整備が進み、最近では目にすることが出来なくなってしまいました。シジミチョウの仲間は 幼虫時代植物の葉よりも花やつぼみなどを食べるものが多く、このトラフシジミもマメ科などの花や実を食べて育ちます。
トラフシジミ トラフシジミ(裏面)