ヒメアカタテハ
この蝶は世界中で一番分布の広い蝶と言われ、ほとんどの国で見ることができるそうです。日本でも移動することにより、北海道から沖縄まで何処でも観察でき、当地でも街中の家庭菜園や天白川などでもよく見られ、秋にはとくに個体数が多くなります。成虫・蛹・幼虫のいずれでも越冬が確認されていますが、関東以北では越冬できず、寒さで死に絶えてしまいます。幼虫はハハコグサやヨモギ、そしてゴボウなども利用しています。

ヒメアカタテハ

ヒメアカタテハ(裏面)
アカタテハ
上記のヒメアカタテハよりひとまわり大きく、赤みが強くとても美しい蝶ですが、最近では相生山緑地でしか見られなくなったように思います。幼虫はイラクサ科カラムシや、樹木のケヤキ(ニレ科)などを食べます。

アカタテハ

アカタテハ(裏面)
コムラサキ
荒池や戸笠池などで確認していますが、この辺りではそう簡単に見れる蝶ではありません。雄は日本産では珍しく、見る角度により深みのある紫色に輝き、南国の蝶を思い浮かべます。樹のこずえを飛び回ったり、地面に降り立ったりしますが、逃げても同じ場所に戻る習性があります。遺伝的に普通型と黒化型があり、愛知県全体では黒化型が多く、この辺りでは普通型が多いように感じます。幼虫はヤナギ類を食べます。

コムラサキ♂

コムラサキ♀(裏面)

コムラサキ♂(黒化型)

コムラサキ♀(黒化型)
ゴマダラチョウ
最近は少なくなりましたが、荒池付近などでまだ見ることが出来ます。幼虫はエノキを食べ、晩秋になると根元に降りて落葉の中で越冬します。5・6月(春型)8月過ぎ(夏型)の年2回発生し一般的な蝶とは逆に春型のほうが大きくなります。
突然、街中で見ることもあり、成虫の行動にはベールに包まれた部分もあります。

ゴマダラチョウ♂

ゴマダラチョウ♀