荒池

荒池の名は知っていても実際に見たことのない方も意外と多いのではないでしょうか。道が分かりにくく、奥まっているので目につきにくいのだと思います。 

荒池は9ha(約300m×300mの大きさ)もの水面を持ち、市内でも3番目の大きさを誇っています。旧平針にも以前はこれら農業用水として、10個以上の池があり、当地の稲作を支えてきました。農業の衰退とともに姿を消して行き、今では4個を残すのみとなってしまいました。たとえ人工的に造られたものとは言え、長い間培ってきた農業文化遺産として風化させないためにも、是非守ってほしいものです。

荒池は景観もさることながら、適度のよし原に続き、ハンノキなどの雑木林へと続いています。
自然環境を保ちながらも、とても管理の行き届いた池です。四季折々の顔を見せるとともに、夏は蛙やトンボ、冬では水鳥の楽園にもなっています。


元来、人間を含む生き物すべてにとって、「水」は生命の源です。水辺を見ているだけでもわれわれの心を和ましてくれるのではないでしょうか。ましてや、魚類や両生類、そして水生昆虫にとっては、そのものが生活の場となっているわけです。
これら水辺がもたらす自然への恩恵は計り知れないものがあります。そこが失われたり、汚染されたりすれば、これらの生き物は直撃を受けてしまうのです。


春の荒池

朝霧に咽ぶ

日の出を待つ

水辺の雑木林

初夏の雑木林
春の葦原

静かなる湖面
紅葉の荒池

色付くモミジ

桜の紅葉

雪化粧する荒池

冬鳥が遊ぶ荒池

タンポポの咲く草原

ダイサギの滑空