荒池緑地

荒池緑地は大まかに言うと荒池・農業センター・針名神社・秋葉山・大堤池を含むその周辺の雑木林や農地で、名古屋市の風致特別区に指定されており、開発や建築などが規制されている区域です。

これらの一帯は「水辺」、「雑木林」、「果樹園・菜園」「草原」と多種多様の環境から成り立っているため、鳥類をとってみても、水鳥から猛禽類にいたるまで、名古屋でも一番多くの種類を観察出来るスポットとなっています。
その他、両生類・爬虫類に加え、昆虫などたくさんの種類を見ることが出来き、哺乳類ではイタチや珍しいカヤネズミなども観察することが出来ます。

現在この一帯を「なごやかファーム」として市民とともに取り組む公園造りが進められており、トンボ池に始まり、二つ池などが整備され、あらたな生息環境(ビオトープ)が誕生しています。
今後、さらに二つ池近くに、日本文化の象徴ともいえる水田を造り、子供たちに稲作体験をしてもらおうという構想を進めています。


大堤池  2006・5・17 撮影

「荒池なごやかファーム」構想の中心となって活動に取り組む、ボランティア団体
荒池なごやか構想 荒池ふるさとクラブHP

二つ池

その昔、大堤池の南に「二つ池」がありました。洪水で決壊した後は、荒れた谷地のままになっていましたが、またビオトープとして、新たな「二つ池」として復活してきています。

二つ池の様子 2006.5.17

この二つ池の奥に、水田が造られる予定

オオムラサキツユクサ

ツタの絡まるハンノキ

ベニシジミ

緑地に残る野菜畑
トンボ池

農業センター裏手に広がる荒池緑地の公園用地のトンボ池では井戸掘りなどが進められましたが、今のところ機能を果していません。春には水も十分あり、ホソミオツネントンボやハラビロトンボなど多くのトンボたちが産卵を行なっていましたが、少し雨が降らないと渇水状態が続き、せっかく産卵されたトンボも死滅したものと思われます。近くに竹林などもあり、地下水溝があるものとは思いますが、やはり人工的な保水対策を講じなければならないのではないでしょうか。

トンボ池の様子2006.5.17

トンボ池から見た公園用地

雑木林から湧き出る「湧き水」(今は渇水)

ハラビロトンボ ♂
緑地の様子

管理されてきた雑木林

大堤池

緑地内の竹林

コシアキトンボ ♀
自然スポット 自然トップ