ミシシッピーアカミミガメ
平成15年10月1日

最近、天白川でやたらと目にするのがミシシッピーアカミミガメです。北アメリカ原産の外来種で、眼の後ろの部分に赤い斑紋があるのでこの名前があります。甲羅の模様もさまざまで、大きさも小さなものから25センチ以上の成体まで、流れの緩やかなところに集まり、多いところでは40頭ほどの集団が出来ています。

これらの正体はペットショップでなどで売られている緑色の小さなミドリガメです。最初のうちは色もきれいでかわいいのですが、次第に色が変わり、大きくなると気が荒くなり飼いきれなくなって、天白川などに放したものが繁殖しているのです。

雑食性ですが動物食性が強く、小魚や水生動物を食べるため、生態系に大きな影響を与えています。さらに元からいるクサガメやイシガメの卵を襲ったり、甲羅干しの陣地を占領したりと在来種の棲み処を脅かしています。

ただこのカメが悪いのでなく、不本意捨てる不心得ものが悪いのです。ペットショップでもただ売るだけでなく、「成長するとどうなるのか」「最後まで責任をもって飼ってもらうことなど」を説明する責任があると思います。
又日本では

天白川で泳ぐたくさんのミシシッピーアカミミガメガメ、人が近づくとすぐに水の中に潜ってしまいますが、すぐに戻ってきます。大きくなるとイシガメやクサガメと違い、気が荒くなりつかもうとすると噛みついてきますので注意してください。

群れをなして泳ぐミシシッピーアカミミガメガメ

目の後ろの耳の辺りが赤い

甲羅干しをする、25センチ以上もある大きな成体

ミシシッピーアカミミガメの子供のミドリガメ