ひっつき虫

この時季、草むらに入ると被服にくっついてくるのが、厄介なヌスビトハギなどの草の種(ひっつき虫)です。植物が自分の子孫を広い地域に広めようとあみだした得策ともいえるでしょう。動物にくっついて、種を運んでもらい、そこで繁殖しさらに勢力を広めていくのです。

ヌスビトハギなどくっつくと取るのに難義しますね。動物の毛ですと櫛を使うと簡単ですが、衣服はなかなか取れず、柔軟剤を入れて洗うか、こまめに取り除くしかありません。

しかし、この「くっつく」原理を利用したのがマジックテープです。ヌスビトハギやオナモミなどをルーペで覗くと棘の先端がまがって、マジックテープと同じような形をしています。
いつも子供達に漠然と受け入れるのではなく、「なぜ」と言う疑問を持つようにはなしかけています。「なぜくっつくの」「なぜ赤いの」、自然界にもそれぞれに理由があり、原理があるのです。

最近では昆虫や植物が持つ特性など、多方面から研究されてきており、産業素材や薬品等に応用されてきています。

アレチヌスビトハギ
コシロノセンダングサ センダングサ
センダングサは、棘にさらに釣り針のような反しの棘がついている為、取れにくく刺さると痛い
アメリカセンダングサ
オオオナモミ

イノコズチに止まるオオアオイトトンボ 06・11・1

ヒナタイノコズチ
キンミズヒキ