人間の世界では男女平等が叫ばれていますが、確かに今までは男性優先の社会であったことは確かです。
しかし、昆虫などの動物を見ていると種類によって千差万別ですが、雌雄を比べた場合形態的に見ても、行動的においても大きな差違が見られます。
確かに動物は、生まれ持った本能的な習性によるところが大きいと思いますが、人間とて動物であるゆえ、否定できないところもあります。人間の場合、歴史の中で当たり前のように習慣付けられてきた部分と、本能的な部分とを見分けることは難しいと思いますが、男女の垣根はとっても「男らしさ」「女らしさ」というのはあると思います。そのなかであらゆる能力を平等に認め合い、評価すればいいのではないでしょうか。

ご承知のように鳥類・昆虫類を始め多くの動物は、雄の方が美しいものや、雄姿のものが多いといわれますね。確かに人間は別ですが、雄は色彩的に派手なものや、誇らしげな角を持ったものなどが多く見らます。

雄は雌を求めるために強さを誇張したり、美しく飾ったりし、雌は子孫を残すために、外敵に襲われないように地味な姿をしていると言われます。
蝶の場合、一般的に雌雄を比較すると、上記のように、色彩的には雄のほうが派手ですが、大きさでは雌の方が勝ります。雌が大きいのはやはり子孫を残すために、数多くの卵を産まなければなりません。卵は体に比べ大きく、空を飛ぶ上においても相当の負担になるため、どうしても大きな体が必要なのでしょう。

下の写真はゴクラクトリバネアゲハの雌雄で、色彩は言うに及ばず、形も全く違います。「なぜここまで雌雄で違わなければいけないのか」と思うような種がたくさん見られます。

ゴクラクトリバネアゲハ♂

ゴクラクトリバネアゲハ♀
下記に雄雌の違いが大きい日本産を中心に、タテハチョウ科6種の雄雌12頭を並べてみました。どの番号が、どのカップルでしょう。@〜Eまでは雄です。それぞれの雌をF〜Kの中から選んでみてください。
                         「答え」は@〜Eまでの画像の上に、マウスをもっていくと雌に変わります。

@

ヤエヤマイチモンジ
A

ツマグロヒョウモン
B

メスアカムラサキ
C

リュウキュウムラサキ
D

オスアカミスジ(台湾産)
E

メスグロヒョウモン
F
G
H
I
J
K