1齢幼虫             

1mmあまりの卵から孵化したのが1齢幼虫です、いかに小さいか想像いただけると思います。葉についていてもゴミがついているぐらいにしか見えません。
生まれてしばらくたつと、生まれてきた卵の殻を食べてしまいす。


孵化(ふか)
卵から、幼虫やひなが孵る(かえる)こと。
 大きさを比較するために1齢幼虫の横に米粒を
    置いてみました。

       

 
 
 2齢幼虫

 生まれた時期によって異なりますが、2〜3日で初めて
 の脱皮が行われ、それが2齢幼虫です。 
 2齢まではとても小さくほとんど目立ちません。
 雨の日は頭を持ち上げています。

  
  

脱皮
幼虫の表皮はとても柔軟に出来ていますが、表皮自体は成長しないので、目いっぱいに大きくなると、その皮を脱ぎ捨て新しいものに変わります。
それを繰り返し、幼虫は成長して行くのです。

アゲハやタテハなどの幼虫は4回の脱皮ですが、シロチョウは3回、セセリチョウでは5回以上の脱皮を行い終齢(幼虫期最後の状態で次の脱皮で蛹となります。)を迎えます。
       3齢幼虫

アゲハの幼虫は、この脱皮を4回行い、最後は立派な5齢(終齢)幼虫になります。

左記の写真は3齢幼虫で脱皮したばかりで抜け殻がまだ残っています。
幼虫は脱皮ごとに、その抜け殻も食べてしまいますが頭の部分だけは振り払うように脱ぐため、どこかへ転がってしまいます。
 2齢と4齢幼虫
右は、2齢幼虫と4齢幼虫の大きさの比較写真です、1週間で随分成長するものですね。

        4齢幼虫 
脱皮間近の4齢幼虫です。ほとんどのアゲハは4齢まで、このような黒っぽい体に白いまだら模様が入っているものが多く、鳥の糞に擬態(ぎたい)していると言われています。
 
       擬態蝶の調べの擬態を参照