5齢幼虫

5齢幼虫は、今までと全く違う黒から緑色へと変身を遂げます。

食欲もさらに旺盛となり、4齢までに食べた5倍ほどの餌を食べます。そして図鑑などで見るような立派なアゲハの幼虫になるのです。
左の写真は同じ5齢幼虫ですが、脱皮したばかりのものと、蛹化(サナギになること)まじかの幼虫の大きさを比べたものです。
臭角

3齢幼虫からは、触ったり、驚かせたりすると頭部の上から臭角といい、橙色の2本の角を出すとともに、嫌な匂いを出し、敵を威嚇します。

この臭角はアゲハチョウ科の特徴となっており、他の科の蝶では見られません。
腹脚の先には細かい毛がたくさん密集しており、糸を吐きながらそれに絡めて歩いたり、体を固定したりします。
細い枝や針金などもとても上手に渡ることができます。
上の幼虫の写真を見ていただくと、頭に見える部分が胸にあたり、実際の頭は小さく胸の先についています。又、眼に見える部分も眼状紋といい、眼ではなく敵を威嚇(いかく)(怖がらせる)するためにあると思われる模様です。実際の眼は、少し見難いのですが図示のところに、単眼が6個ずつ両わきで合計で12個あります。
足(脚)は3つの部分に別れ、胸脚が3対、腹脚が4対、尾脚1対あり、胸脚が成虫(蝶)になったときの脚となる部分です。