相生山緑地



相生緑地といえばなんといってもヒメボタルです。愛知県下を見てもこれほど大規模なヒメボタルの生息地はどれだけあるでしょう。それも名古屋市内の住宅地に囲まれた中で残っているのは奇跡と言えるかもしれません。

ホタルは自然の度合いを見きわめるバロメーターともいわれており、これだけの数のヒメボタルを支えるには、落葉樹林の腐葉土を住処とするオカチョウジガイ、キセルガイ、ベッコウマイマイなど陸生のカタツムリが少なくとも何十万頭、いや何百万頭と生息する環境があるということなのです。


オアシスの森など1部を除いて、雑木林も荒れてきているところが多く、乾燥化も進んでいます。この環境下で、これだけの数が見られることすら不思議なくらいです。

そして、以前から問題になっていた、相生山緑地を縦断する道路「弥富相生山線」の工事が一部で始まっています。一般の方から見れば「蛍如きに」と思われるかもしれませんが、一度壊された自然は元に戻らないのです。今まで残されてきた、この自然を傷つけるのはとても惜しい気がします。何とか建設を中止して末永く後世に残して行きたいものです。
この建設地は、ヒメボタルの生息地である湿潤な沢の部分を多く通るため、特に影響が心配されています。

相生山緑地マップ

相生山緑地は123.4haという広大な緑地で、よく管理されたオアシスの森を中心に、南部は雑木林のほか竹林、野菜などの耕作地と、里山風景が続いておりバラエティーにとんだ環境からなっています。叉、徳林寺を始め歴史的な見所も各所に残されています。
ヒメボタル
ホタルの棲み処雑木林

このような林道が10幾筋も並ぶ

葉書塔

冬の桜並木

水のかれた白竜ヶ池

相生緑地に残る野菜畑

桜の老木

観音菩薩

徳林寺周辺

徳林寺

相生山神社

秋の林道

千秋(せんしゅう)さんの墓

千秋さんのいわれ